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The Frontal Lobes Max

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Bird - Game













今日、飯を食ってたら、隣に座ってたスーツ姿のおっさんが、難しい顔して、携帯でゲームしてた。

任天堂からファミコンが発売されたのが1983年、それから31年経った今、そんな光景はさほど珍しくない。


しかし、あれなんだよ。

僕は、何故だかゲームにあまり興味が沸かなくて、殆どゲームをしていない。

たぶん、センスが無くて、下手だったからだろーな。

野球ゲームでコンピューターにボロ負けして、頭にきて、ソフトを窓から投げ捨てた事もある。


ゲームをやると、前頭葉の機能が低下して、記憶力が下がり、怒りっぽくなるって話を聞いたことがある。

その話に科学的根拠があんのかどーかは知らないが、

なにはともあれ、大人なのにゲームをやってる人がバカに見える。


それは例えば、子供のおもちゃで大人が本気で遊んでる様で、

それはもー、おっさんが、大人のお店で、赤ちゃんプレーしてる位の様子に見えるんだ。



そこで僕は、ハっとする。

スーツのおっさんから見れば、いい年した僕が若作りしてバイクに乗ってる姿はどう映ってんだろーか?



そして僕は我に帰る。

バイクに乗ってるヤツはみんなバカだ。

バイクに乗ってる僕が言うんだから間違いない。

しかも、古いバイクをピーキーチューンして、全開で走るヤツはマックスバカだ。

って事は、ゲーマーのバイク乗りで、赤ちゃんプレーヤーはマッドマックスだ。

こりゃあ、完敗だね。


ゲームは1日、1時間までよ♪




































Dry and Her

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SAND FLATS SEEDWAY 2013 at 千里浜








Happy End - 夏なんです






















音楽は素晴らしい。

でも、ずっと聴いているとウンザリしてしまう事もある。


都会は刺激的で好きだ。

でも、時々、うるさくてゲンナリする。


時々、田舎の山奥に行くと、その静けさに感動する。

でも、ずっといると自我が消えてしまいそうで恐ろしくなる。



面白い映画を観た。

マーティン・スコセッシのヤツだった。


たまに、どんな映画を観てもつまらなく思う時がある。

その時はきっと、人生が充実してる時なんだと思う。



少し前に、ラジオに応募した映画のチケットが当りやがった。

好きな監督、スパイク・ジョーンズのヤツで、

AI(人工知能)と恋をする おっさんの話らしーんだけど、

全然、観に行く気にならない。

たぶん今の気分は、中島哲也の 「渇き。」 なんだな。



僕が 「渇き。」 に、何を期待してんのかは分からない、中島哲也には期待してるけどね。

久しぶりに、深夜の1人映画にでも行こうかな。

深夜の映画館は独特な空気があって、当たると最高に気分がいいんだよ。




Cool Tattooing masatoさん


























my Hair Fly Away

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SAND FLATS SEEDWAY 2013











mabanua - talkin' to you



初めてチンコに毛が生えた日の事を覚えているかい?

いや、まったく思い出せない。



前の職場で一緒だった安達さんは、自分の体毛が濃いのがコンプレックスだった。

だから、腕やら、スネやら、見えるトコの毛をバリカンで刈ったりしてた。

あんまり気にしてるもんだから、僕は言ってやった訳だ。


僕 「安達さん、そんなもん、誰も見てないよ!」

安達 「いーや、俺の裸を見たこと無いからそんな事言うんだよ、」

僕 「じゃあ、見せてみーや。」

安達 「嫌だ、言っとくけど、子供が泣くレベルだからね。」

僕 「何それ?」

安達 「プールで子供が俺の裸を見て泣いたんだよ。」

僕 「毛が濃いくて怖いって?」

安達 「そーだよ。あと、ハワイのビーチでも外人に、ニヤニヤしてナイスボデーって親指立てられた。」

僕 「安達さん、太ってんもんね。」

安達 「そんで時々、毛が絡んでウンコ出てこねー時あるよ。」

僕 「そりゃオレも泣くわ。」

安達 「・・でしょ?」



ここだけの話だが、

僕は、夏は暑いから下の毛をバリカンで丸刈りにするんだ。















































サイクルヘッズ買ってる?

今年も9月21日に→やる←そうだよ。

楽しみですね♪



Blog is Journey

Anything Which there is between a Dream and Reality

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Alysha Brilla - Moody's Mood For Love






HORIZARU TATTOO at 田端




ヌエのバックピース by 彫猿




タヌキとキツネとコウモリのスリーブ by 彫猿




カニのバックピース by GENKO




渋谷と肩こり除けのサロンパス








ある朝、蛇口をひねると水が出なかった。

何故だろうかと立ち尽くしていると、人間大の魚に男の手足がはえた奴が椅子に腰掛け、

世界中の水が枯れたんだ。と、ごく落ち着いた口調で言った。

僕はそいつの姿に一瞬ギョッとするんだけど、

その魚の奴が慌てる事もなく、悲しむ様子もないので、

もしかしたら波乱の人生を生きて変わり果てた旧くからの友達なのかもしれないと思う事にした。



僕は外の様子が気になって、出かけることにした。

魚の奴も誘ったが、奴は顔を向こうに向け、手を左右に振って部屋に残った。



奴は多分、鯉だった。



外はどこも、歩行者天国の様に人で溢れていた。

少しすると、人々が同じ方向へと流れだした。

誰かが、海だ!と叫んでいた。僕も同じ方向へと歩いた。



直ぐに海に着いたが、当然枯れていて、見渡す限り荒れ地であった。



砂浜には家ほど大きい宇宙船の様な形の物があった。

僕の隣の奇形の男が、あれは鳥取県で開発されたハイテクな地底船で、

先端についているドリルで地中に潜れる、とても珍しい物だと教えてくれた。



地底船の前の壇に、ローマ法王の衣装を着た、小太りな男が立った。

そして、法王はコメディアンの様な口調で、

水を取り戻すには生け贄が必要だと拳を振り上げ、

若い女が壇上に上げられ、どわーっと歓声があがった。

生け贄の女が、嬉しそうに、そして恥ずかしそうにマイクを持って、

「みんなCD買ってくれたぁ?」 というと、

集まった人々は一斉に両手に紙袋を持って踊りだした。


みんなが踊っている間も法王は演説を続けた。

「生け贄を汚ないまま差し出す訳にはいかない、

美輪明宏の予知ではまだ地底には僅かな水が残っている。

それを今からこの地底船で採取して、生け贄の女を風呂に入れるのだ。」



浜辺には太陽が照り、誰もが汗をかいていた。人々の踊りは続いた。



僕と奇形の男は踊らずにぼーっと立っていた。

奇形は、「ふん、バカバカしい。美輪は偽物だよ。

それよりこの騒ぎに乗じて地底船に忍び込もう」 と、僕の顔を覗き込んで言った。

僕らは地底船に向かった。



地底船に近づくと、壇上に浮浪者が駆け上がった。

垢だらけの浮浪者は生け贄を若い女にするのは可哀想だと言い、自分が変わると言った。

インチキ法王は、「お前ではダメだ価値も意味も無い」 と言い、

押し問答の末、浮浪者はインチキ法王をレンガで殴って殺した。



押し問答の最中に、浮浪者の耳の穴から、小さく折りたたまれた紙切れが地に落ちた。

地底船の近くまで来ていた僕はそれを拾って読んだ。

彼が、世俗の喜びも、人道も愛もしらず、人生を芸術にささげ、

無一文になってもなお、芸術への熱い渇きと、少しの両親への懺悔が綴られていた。


僕がその汚い紙から顔を上げると、奇形の男は消えていた。

浜辺の人々は壇上の生け贄と浮浪者にならって、口を閉じ、両手を大きく「Y」の字に広げて空を見上げていた。



残暑の日、そんな夢をみたよ。











Stand by Me

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子供の頃、説教する大人が大嫌いだった。

何故なら決まって彼らは つまらない顔をしていたからね。

自分が大人と呼ばれる年齢になった頃から、

自分を正当化する為に、人に偉そうな事を言うようになった。

いったい今、僕はどんな顔をしているのだろうか?





「もし、ブログに書くことが無くなったら、俺たちの事を書けよ。」

リバー・フェニックスに似てたかもしれない友達が夢の中でそう言った。

人間の体は70%が水であるらしー。水は停滞するとすぐに澱む。

例え人生が、ドブの中を歩く様でも、前か後ろに進まなければならないんだ。








Pantera - 5 Minutes Alone








あれは僕が、22歳の頃の事。工場でエレベーターを造っていた僕は、

工場にいる気さくな おっさん達に自分の10、20年後を重ねて想像し、

言い様の無い倦怠と恐怖を感じて、ブルブルと震えていた。

その想いは日毎に膨らみ、遂にお盆休みを切っ掛けに、僕は現実から逃げる事にした。

夏が嫌いで、海も嫌いだったから、普通なら目指すのは北海道のはずなんだけど、

それはあまりにも軟弱だなと思い直して、沖縄を目指すことにした。

通勤で使っていたアドレスV100に、必要以上に荷物を詰め込んで、





昼は暑いから、夕方から朝まで走った。箱根のあたりで既にケツが痛くなったな。

元々、貧乏性だったから、寝るのは全部、野宿した。

段々と慣れてきて、眠くなったら、繁華街でも、真昼の道端でも、バイパスの中央分離帯でも、

ホームレスくらい余裕で寝れるようになった。

鹿児島まで5日かかった。





鹿児島で1日待って、沖縄行きのフェリーに乗った。

フェリーに乗ると、同じ様に小汚い格好の若者が沢山ウロウロしてた。

1人で旅してる人は大抵、会話に飢えていて、1言話しかけると、倍の言葉が返ってきた。





手前が僕で、左側が伊藤君、僕の奥にいるのが渡辺君。

伊藤君は世田谷から親父のフリーウェイで、渡辺君は杉並区からチャリで来てた。

自分に出来るか?とか、やりたいか?とか、楽しいのか?とか、ドMなだけだろ?とかは、置いておいて、

チャリの奴等はやっぱり凄い。


「もーね、峠一つ越える度に感動するよ。」と渡辺は言ってた。

なんたって、鹿児島まで寄り道しながら1ヶ月くらいかかってるし、

ある時、何日も洗ってないTシャツに小虫がとまって、そして間も無く死んだらしー。

それでまた感動して、泣きながらチャリを漕いで、

時々、無の境地に達する瞬間があるんだって言ってた。

ちなみに、こん時着てるのが虫が死ぬほど臭いTシャツだよ。これが、





沖縄について、ソバを食って 「じゃあ、」 と言ってみんなと別れた。

僕は、沖縄に来ること以外に目的がなかったし、観光地にも興味がなかったから、

南部のオーシャンビューで最高に眺めのいいバス停で2日間、ゴロゴロしてた。





バス停で3日目の朝に、伊藤君から電話があって、また渡辺君と3人で集まり、

この貧乏臭い軽自動車を借りて、沖縄を一周した。

途中、道行く人に道を尋ねたら、

「おぉ、タメ吉さん!?久しぶりやっさー!」

と人違いされた。オールドスクールか、ばかやろ。




伊藤君は地元が世田谷の用賀で、高校生の頃は三田佳子の家で佳子の息子達と一緒にシャブ食ってた。

伊藤君はニュータイプの不良だったな。

それまで僕のイメージでは、 不良=バイオレンス だったんだけど、

伊藤君には、そう言う要素がまったくない。

それなのに、 「東京帰ったら、デリヘルの仕事やる事になってるっす。」 とかサラッと言った。

伊藤君はデリヘルで10年働いて幹部になってた。

10年でショボかったデリヘルは芸能人の客も来る程の高級店になり、

伊藤君の月給が120万を超える頃、国税局と、警察が順番にやって来て、牢屋に入った。

驚くべきは、店が無くなった時点で、貯金が30万円くらいしかなかったってトコだ。なんと男らしい金使い。

そのガサは大規模だったんで、フライデーにも載ってたな。





伊藤君とは今でも時々、会う。

東京で、ある時、伊藤君のBMWのエンブレムつけたトヨタの4駆で飯を食いに行った事があった。

帰りに、路駐してた車の中でタバコを吸ってたら、警察に職質された。

そしたら車内から刃渡り5cmくらいのおもちゃのバタフライナイフが出てきて、

ポリが 「なんじゃこりゃー!!?」 と嬉しそうに叫んで、すぐにパトカーが6台くらい集結して、

伊藤君だけパクられた。しかも2、3日も。

「一緒の房に、無口なデカい黒人が居てさ、夜にオカマ掘られるんじゃねーかって、怖くて怖くて、」

恥ずかしそーに、出てきた伊藤君が言ってたな。





沖縄の海は外れに行くと人が少ないから、





ちょっと海が好きとか思ったな。





そいで、お盆休みが終わっちまったんで、ランパブに連れてってくれた近藤部長に電話した。

「と言う事で、色々な意味で帰れません。すんません!」

「・・そーか、わはは、じゃ、しょーがねーなー!・・・まぁ、色々と頑張れや!」

なんてかっこいい大人なんだ?と思ったな。近藤さん、色々と本当にありがとうございました。



那覇ミュージック



僕らは沖縄を一周して那覇に戻って来た。

そいでフラフラしてたら、シュールなストリップ小屋が目に入った。

これは、受付のババァが 「あいよ」 とか言って、割烹着を、ふぁさーっと脱いで、

踊るポンポコリンかますに違いねー。そー思って、冷やかしに行った。

すると入り口に立ってた奴が僕のバイクのナンバーを見て、そいつが「俺は東京の三鷹出身だ」って盛り上がり、

「住むとこ見つかるまでは家に泊まってきなよ。従業員も募集中だよ。」

ってんで、すんなりと宿と仕事を手に入れたんだな。


Scenery of the Family

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これを見ると僕は、離散してしまった家族の写真を見るような、哀愁を感じてしまうんだ。

僕の実の家族は離散した事ないけどね。

左から、同居していたジョージさん、リッパ、僕、少しの間お世話になった月光荘のP君。

結局、僕は沖縄で2年弱を過ごした。竜宮城のようで居心地がよかったんだと思う。








山嵐 - 山嵐







那覇は松山のクガニヤって居酒屋では色んな面白い人と出合った。

山嵐のベースの武史さんとは、偶々隣あわせたんで騒いだら、同席さしてくれた。






山嵐のボーカルのサトシさん。






写真の一番下にいるのは、那覇で1番硬派なクラブ、火の玉ホールのミツさん。

右腕のスリーブタトゥーは、はだしのゲンのキャラが散りばめられてて、かっこよかった。

あのミツさんの、ヲタトゥーのセンスが僕に与えた影響はでかくて、マイヒーローだったな。




bar 乱波洞


乱波洞のマスターはファンキーで、ちょくちょくヤマハのパッソルの前に子供を乗っけて国際通りをノーヘルで走ってた。

この日は調子が良くて、得意の倍音を聞かせてくれた。倍音ってのは、坊主がお経を読む時みたいな声のこと。

割り物とか、カクテルを頼むと、時々、混ぜる棒が見つからない時があって、そんな時は、指で回して出てきた。

最高に面白かった。






写真の真ん中のリッパは、オオシロ カズノリって名前だったが、何故だか小学校の頃からリッパってあだ名で呼ばれてた。

リッパは地元、首里出身の奴だったが、片親のおかんが再婚して家に居にくくなって、車で生活してた。

当然、沖縄の夏は長いから、毎日、車のエアコンをつけてたら、ある日、エアコンのファンが音を立ててヒシャげた。

そいで、すげー悲壮感を発しながら、素泊まり宿にやってきたトコで、僕と会った。

沖縄では、若い人はそうでもないが、年配の人間は、本州の人間に良いイメージを持ってない人が多い。

薄い顔のリッパ、「ヤー、ナイチャー(内地の人)か?何しに来たば?」 と、よくおっさんに絡まれてたな。

で、この頃、「これで、島んちゅ(沖縄島民)っぽく見えるかな?」って由布島キャップを被ってた。

絶対に逆効果だって分かってたと思うけど、そこがリッパの面白いトコだよね。


手前のユイちゃんは、時々、廃墟でヌードモデルとかやってた。

そいで僕らに、「あんたらはまだ子供だね、おっぱい の偉大さを分かってない。」 と説教された。

ユイちゃんと僕は同じ歳だったけどね。

確か、おっぱい には、金や政治や、世界を動かす力が秘められてるってな事を言ってた。

あの頃は、「はいはい、わかったわかった。」って思ってたけど、

たぶん、武田久美子が言った 「美人とブスでは、人生で得する金額に億の差がでる」 みたいな事かな?

バカとおっぱいは使い様なんだろーね。僕はお尻派だけどね。






ジョージさんは、→前にも書いた事←があるが、酒を飲むと二重人格になるから、みんなの嫌われ者だった。

僕は好きだったけどね。






ジョージさんは、当時もう32歳くらいだったけど、「うーん、働いてる場合じゃないな。」 とか言って、

しょっちゅう仕事を休んで遊んでた。僕とリッパは毎日働いてたのにな。

ある時、ジョージさんが知り合いの人らと離島にキャンプしに行って帰ってきた。

そいで、満足そうに、「海の中で、オナニーして、ウンコしてきた。気持ちよかったぞー。」と言って、

「林なら分かるだろ?ウンコすると、海水がケツに入ってヒリヒリするよな?」 なんてニコニコして続けやがった。

一緒に行った他の人に後から聞いたら、やっぱりジョージさんはキャンプで悪酔いしたらしく、

初対面の人に、危うくナタで殴り殺されそうだったと聞いた。さすがジョージ兄貴、素敵!


Double Edged Heart

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沖縄には、山に行けばニワトリ、海に行けばヤシガニ、畑にはドラゴンフルーツがあって食べ放題だったな。








Rhymester - フラッシュバック、夏。








ユカちゃんとサヤカちゃんは東京から遊びに来た友達。

ここは、1ヶ月3万円のタコ部屋 宿を抜け出して、

僕とジョージさんとリッパで1万円づつ出して借りてた2DKのアパートの真ん中の部屋。

国際通りのすぐ裏で、屋上の貯水タンクに穴が開いてるから、

常にこの部屋の真ん中から雨が降ってて、その滴は植木鉢で受けてたな。

テレビは無かったから、暇な時は雑誌の切抜きや地図を壁に貼りまくってた。

今見ると貧乏臭いけど、当時はデザイナー気取りで、

「くぅー、イカした部屋になったぜー。」 と満足してたんだ。






サヤカちゃんは、確か、なんちゃらドラゴンって名前のキャバクラで働いてた。

ある時、ヤクザの客が来て、「俺の女になれ。」 と言われたそうだ。

「なんでやねん?」 と断ったら、翌日から4人組みのチンピラが家と店の前に毎日やってきて、追い込まれた。

店の店長に言っても、友達に相談しても、みんな顔を下に向けた。

しょーがないから警察署に行ったら、その頃はまだストーカー法が出来る前で、

「何か起きてからでないと、事件として扱えませんから、」と言われて帰された。

衝撃的にムカついたので、翌日から毎日、警察署に怒鳴り込んで、泣き喚いて、

10日目頃に、やっとボンクラ警察どもが腰を上げ、解決に向かったそうだ。


ちなみに、この写真の時は、「あたしゃ出来る!」 って言うからバリカン渡したら、

刃を上下逆に当てて刈りやがって、6mmになるトコが1mmになった。

僕はそーゆー細かい事を言っちゃう男なんだな。






左側のマコっちゃんとは、那覇の月光荘って安宿で出来た初めての友達だった。

月光荘には沖縄に来てから1ヶ月目頃から3ヶ月くらい泊まってた。


当時はバックパッカーが流行りだした頃で、これから外国に旅立つ人や、

色々な国を旅して台湾から帰国した奴らがワラワラしてた。

ボケーっとしてると、真顔で 「自分探しっすか?」 とか聞かれた。

見失ったばっかりじゃボケ。


それでも、みんなキャピキャピと、観光に出かけていって、

僕が起きる お昼過ぎには殆ど人がいないんだけど、

マコっちゃんは毎日、ベンチでボーっとタバコ吸ってたんで、話すようになった。






この日は、僕の仕事が休みだったんで、雨の日に、ゴミ袋を着て、憧れのシュノーケリングに行った。

ゴーグル持ってなかったから、ボヤけて全然 海中は見えなかったけど、楽しかったのを覚えてる。

マコっちゃんは福井県出身の、僕と同じ歳で、高校中退して板前の仕事を6年半して、

自分の店を出す為に、鬼の節約かまして、なんと1000万円貯めたそうだ。


で、そろそろ物件を探すかなって頃に、通帳を開いたら残高は数千円で、6万円だけ挟まってた。

漁師をやってた雷親父の借金返済に消えたそうだ。親父に 「文句あんのか、このやろー!」 と怒られたそうだ。



マコっちゃんは1ヶ月くらいして福井に帰っていったが、その後も時々連絡を取り合ってた。

出会ってから5年くらい経った頃、子供が生まれたってんで、東京から福井までバイクで遊びに行った事があった。

その時は、日給8000円で土木作業の仕事をしながら、

「ほやなー、あれからずっとやる気でんわなー。」 と言ってたな。


それから数年後、マコっちゃんが新鮮なカニを、クール宅急便で沢山送ってくれたことがあった。

僕は、インスピレーションに従って、カレー粉と一緒にナベにぶち込んで食べたら、カレーの味しかしなかった。

あれは間違いだったよ。カニを台無しにしてゴメンね!






左から、ミヤナ、ニット、モギン、僕。

ニットは変なアクセサリーを自作してた。

この日は、左腕の手首にある、肉を加工する器具を使った新作のお披露目で、上機嫌だった。






モギンは、酔っ払うと友達の彼女とかにも手を出すようなトコがあって、

残念なヤツだったな。






ミヤナはこのビラーゴで日本を1人で3周ぐらいしてた、渡りのバイカーだった。

沖縄では、国際通りに無許可でゴザ露店を出して、手編みのヘンプ・アクセサリーを売ってた。


ミヤナは実の父親に性的虐待を受けてたそうで、

その影響か、男とセックスする時に、濡れないそーだ。

溢れる愛はあるのに、愛液は溢れないから、いつも恋愛が上手くいかないって言ってた。



恋愛感情とセックスとファックの関係には七不思議がある。

きっとロリコン糞野朗にも、ゲイやスカトロ馬鹿の様な抑圧された感情があって、

腐女子の様にモンモンと生きて死ぬ人が大半なんだろうと思う。

まともな性癖を持って生まれた僕らは、気が付きにくいだけで、

性欲は、それ自体が悪魔の怨念のようなものかもしれないね。



Phillips 58

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沖縄の夜には、野良犬や猫、ホームレス、野生児が何処からとも無くワラワラと現れた。

深夜に海辺の公園で遊んでいたら、茂みから子供が飛び出してきて、僕に飛び付いた時はビビッたな。

その子の写真はないけど、シゲトって男の子で、小学3、4年生だった。

片親で、母親はフィリピン人で夜働いてるから、1人で家にいるのが怖くて出てきたそうだ。

別れ際に、可哀想だったから、電話番号渡して、近所だし、いつでも遊びに来いよって言ったら、

しょっちゅう、夜に遊びに来るようになった。

そんで、毎日、シゲトの母ちゃんから電話もあった。


シゲトのおかん 「シゲトいるか?お前、いつも、ありがとな!」


あのキメ文句は最高だったな。







R. Kelly - Ignition







写真の一番上の青年は、フジタヨシオ A.K.A. ヨッシー

ヨッシーは、この頃20歳で、大阪から遥々、一年間やり取りしたメル友に会いに沖縄にやって来てた。

大阪から会いに来るって事は、そーとーいい女なのか?って聞いたら、写真も見た事ないと言う。

沖縄に来たはいいが、メル友の女は一向に会う気を見せない。

そんな悶々した日々が1月くらいあって、いよいよ待ちに待った、決戦の金曜日が来た。


その日の夜、僕らのトコに遊びに来たヨッシーの表情はドッキリに引っかかった芸人みたいだったな。

「どーだった?」って聞いたら、

ヨッシー 「はぁ、チビで、デブで、めっちゃブサイクでした。はぁ~。どうしよー?」

僕 「くわっかっか、そーか、そーか、そりゃ残念だったな、また来世で頑張・・」

ヨッシー 「でも、中出しして来ました。」

僕 「なんでーやねーーーーん!!?」

これだから大阪人は面白いよね。





手前がパッチ、真ん中がヨッシー、その奥に寝てるのがメル友

この写真の時、ヨッシーは海で はしゃぎすぎて鼻血が出たんだ。


ヨッシーは、出会った頃は、尾崎豊が好きで、タイトなジーンズに無地のTシャツを着て、

なんだか、やたらと影をアピールしてきて、暗い感じだったんだけど、

ある時、僕が家でかけてたRケリーのスローなR&Bに食いついて、

その4日後には、髪をマルコメにして、Bボーイになってた。

それから、ケリー・ローランド、当時流行っていたネリーと聴き進み、

とうとうB系専門の洋服屋で働いた程だった。

夏休みが明けたら不良みたいな、人が変わる瞬間を見れた貴重な体験で、面白かったな。






一番左にいるのがヨッシー。その隣がメル友のコナツちゃん。

2人はこの後、子供が出来て、めでたく結婚した。

ヨッシーは友達の中で、一番何を考えてるのか分からない奴だった。

でも、結婚しちゃうんだもんな、本当に大阪人は面白いよね。






マコトはリッパの同級生で、ピースサインの通り、すげーいい奴だった。

それで、好きなモノやコトが多すぎて、それらに見放されてしまいそうな感じが、

他人に思えない奴だったな。今でも時々、「心配してます!」って連絡が来る。






この女の子は名前なんだったけな?

リッパがずっと好きだった子なんだけど、

右側のジェイソンに獲られそうだね。







左からタクト、ローレン、アマンダ、僕、

タクトは小説家を目指す文学青年だったけど、

毎日ドラッグをツマミに酒飲んで、高田渡とか、友部正人とか、

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとか、ボブディランとか、

カスれた様な音楽聴いてる変態で、両親は2人とも学校の教師だった。

ドラッグのやり過ぎで、精神疾患になって、障害者手帖みたいなのをもらってた。

「でも、医療費が安くなったよ」って喜んでたな。バカだったな。

両親が先生の子供は、糞真面目か、すっ飛んでる人かのどっちかしか会った事がない。

だから僕は、教師ってのは何かがズレてる特殊な人種なんじゃないかって思ってる。






ここは、4軒目の我が家で、宜野湾市にあるパレス比嘉ってアパート。

この日は台風で、5階の部屋から階段下りて、車でスーパーに行って、

帰って来ただけでなのに、こんなにビタビタだった。

風が凄いから、階段はカエルみたいに這って上り降りした。本当に、






アパートの近くには、新町社交街って名の赤線エリアがあった。

今はもうない。

赤線ってのは、ちょんの間ってゆーか、売春街なんだけど、

それが住宅街の中に商店街みたいな感じで存在していて、

すぐ横に小学校があった。風営法もなんのそのだ。


僕はアパートに、転売する為の車を停めてたんだけど、

ある時、車の上に小学生が6人くらい腰掛けて遊んでた。

僕の商品が、こりゃ大変だと思って、

スパンスパンと子供らの頭をシバくと、「くるすど!」と凄まれ、

あわや、小学生たちに袋叩きにされそうだった。

まるでブラジルの子供達みたいで、

ちょっと、本当に怖かったな。

でも、あの環境じゃ、当然だよね。

沖縄には、ヤクザと右翼と、創価学会がとても多かった気がする。






写真の女の子はリカちゃん。リカちゃんとは、クラブで友達になった。

18歳だって言ってたけど、今見ると16、7に見えるね。


リカちゃんは、彼氏の実家の会社が倒産して、その家の借金を返済する為に、

彼氏に、馬車馬の様に働かされてた。彼氏は体調を壊していて無職らしかった。

「最近、ソープランドは給料がいいらしー、どうだ?って言われるんですぅーくぅー」

と言っては泣くもんで、リッパが我慢出来ずに、

「お前、それ、騙されてるよ。」

と言って、リカちゃんは発狂してたな。


僕が軽い気持ちで、 「嫌なら逃げればいいじゃんない?走ってさ、」 と言ったら、

そーする事になった。どうせならアメリカに行きたいって言うから、






丁度、カリフォルニアに帰るコーリーを紹介した。

コーリーには、僕と同じ歳の娘がいるらしくて、完全に僕は子供扱いされてた。

この写真は風邪で調子が悪いって言ったら、頭をグリグリされて、

「痛ぇー、痛ぇー、」言ってたら、ぐへぐへ言って満足そうに笑ってたな。


悲劇のヒロイン・リカちゃんの話をコーリーは快諾し、一件落着した翌日、

「あ、でも、あたし、パスポート無いです、パスポート。」

となって、行き先はぐっと身近な大阪になった。

逃げる日、みんなで空港まで見送りに行った。

そしたら、リカちゃんが、僕のお気に入りのバーバリーのバッタみたいなニットを

「餞別に!お願いします、餞別に!」

「えー、嫌だよ、お気に入りなのに、えー、」

ってやり取りをしてから取られた。

あぁ、何故、僕の1度も洗ってないニットよ。



その後、リカちゃんはどうしたかな?

あのニットも虫が死ぬほど臭かったはずだから、

飛行機の中で死んだかもしれないな。



The Meeting Place will be Staten Island

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アンドリュー・カミンズ・Jr こと、ドゥルーピーと僕


年が近かった事とか、僕の「FUCK!」の発音が良かったせいか、アメリカ人の友達も出来た。

よくよく思い出すと、沖縄ライフの中では、ドゥルーとが一番長い付き合いの友達だった。








Walls of Jericho - Jaded








ドゥルーピーはNYっ子ぶってたが、シカゴ出身の田舎モンで、エミネムが大好きだった。

写真のこの部屋は、前のアパートを何故か追い出され、更なる自由を求めて離島に旅立ったジョージさんと別れ、

リッパと2人で住んでた那覇の裏松山地区の2軒目の我が家。


ドゥルーはこんなかわいい笑顔してるが、とんでもねー。

色んな奴をこの部屋に連れてきては酒を飲ませて泥酔させ、

寝込んだら財布から金を取る、歌舞伎町スタイルの悪い奴だったな。




左から、スパースター、ロレーン、ドゥルー、僕、リッパ、ダンテ


みんな普天間の米軍基地で働いてるマリーンズの奴らだった。

マリーンズとか、海兵隊とか言うと聞こえはいいが、

実際は、田舎で職探しに困ってる、学の無い貧乏人か、

軽犯罪でパクられて、服役するか?徴兵か?って選択でなる奴が殆どだって聞いた。






つまり、マリーンズはバカかクズばっかりなので、必然的にアメリカ人お断りの居酒屋とか、クラブとかは多い。

ところが裏技があって、アメリカンNGの店でも、日本人が同伴なら入れる事がある。

ドゥルーピーは、ずる賢い奴だったから、自分の遊び場を増やすって意図で、少し言葉が通じる僕に話しかけてきたんだと思う。

でも、人間関係の始まりは、多かれ少なかれそんなもんだよね。




こいつの名前は忘れたけど、ドラゴンボールがめっちゃ好きだって言ってた。
鳥山アキラは偉大だな。因みに僕はアラレちゃんの方が好きだけどね。
しかし、僕もこいつもすげーバカそうだな。


それで、僕はその頃、ネットでまだ規制前だった鑑賞用のマジック・マッシュルームを

グラム:450円で仕入れて、2500円で売るって商売をドゥルーをパートナーにして始めた。


ある時、常連の客が、

「実は俺たちMP (ミリタリーポリス) なんだ。」

って言った時は、おしっこ漏れそーだったな。






沖縄のコンビニとかスーパーでは米ドルが普通に使えた。だが、大半の店は¥オンリーだった。

マリーンズの給料日は月に2回、ドルで支給される。

北谷のショッピングモールにあった両替機はいつも人が並んでいた。


調子に乗った僕は、当時、1ドル:120円だったとこを、1ドル:100円で両替商法を始めた。

大体、50ドル単位で両替して、これが中々に、銀行が閉まる夜には結構繁盛したんだな。


当時は金持ち気分だったけど、財布に入ってんのが全財産だったから、大した事は無かったね。

因みに本業は17時から2時まで働いて、日当5~6千円の、最低賃金だったな。




ドゥルーとアイダ


アイダは雰囲気がワハハ本舗の柴田リエに似てたから、僕とリッパで、「シバタ」 ってあだ名で呼んでた。

本人も気に入って、「シバター! 私、シバタ!」 って言ってたな。






ドゥルーピーはカロリーナを口説くためにオカリナを練習してた。




カロリーナとドゥルー


まー、誰が聴いても下手だったけど、熱意が伝わったみたいだった。

ホントに、ふぴーひょろろー、みたいな感じで、下手だったんだけどなー、

女心って本当に、まったく分からないものですね。






りっぱも、「アレなら俺でもできるわー」

と言ってオカリナを吹きまくってたけど、誰にも熱意は伝わってなかったな。






この我が家2号店は、1DKで、前の我が家より狭かったが、千客万来だった。

オナニーなんか、絶対にできなかった。

更に、同居人に彼女が出来たんで、追い出されて家無き子になったヨッシーが、

僕のトコに来て、「はー、どーしよ、はぁー、どーしよ、」

って言うから、ついつい、「うるせーなー、いーから来いよ」 とか言ってまた1人増えた。


隣の部屋には老人夫婦が住んでいた。さぞかし迷惑だった事だろうな。

でーじ、わっさいびーん。






あんな汚ねー、ムードも糞もねー部屋で、よく盛り上がると思うんだけど、

時々、仕事から帰ってくると、ドゥルーがどこぞのビッチを我が家に連れ込んで寝てたりした。

それが決まってリッパの布団なんだよね。

リッパは、「くっそー、また俺の布団でよーこいつー」

「まだ、俺、この布団でやったことないのにー」






「あ、びーちく見えてる」

「ちくしょー、混ぜろやし」

とか、言いながら、ベタベタした台所の床で眠りにつくのであった。






この時は、リッパが沈没したドゥルーピーに、日頃の恨みを込めて枝豆地獄をお見舞いした。

しょーもないね。



Emergency Roll

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パトリックはイタリア系アメリカ人のケミカル・ボーイで、パッチってあだ名で呼ばれてた。

パッチはドゥルーに連れられて、僕らと遊ぶようになったが、

最初の頃、日本人が、と言うよりも、アジア人が嫌いだったんだと思う。

ものスゲー心の壁があって、まともに目も合わしてこなかった。



ところがある時、僕がスーパーで買ってきたスシを食っていると、

パッチが、「あれ?それって、スーシー?」 と言わんばかりの顔で興味を示したのである。

僕が、「お前、スシ・バージンか? 食ってみーや、」 と勧めると、パッチは遠慮なく3つも食って、

「ナンバーワン!」 と言って初めて笑顔を見せた。ナンバーワンはパッチの口癖だった。

その後、ナンバーワンは、日本語でイチバンだぜ、って教えたら、「イチョバン!」と言うようになった。








Limp Bizkit - Rollin'



パッチはカラオケも大好きだったんだけど、半端ない音痴だった。

リンプのローリングをよく選曲してたんだけど、勿論マイクを持ったら立ち上がり、

ローレ、ローレ、ローレ、ローレ、ロー、キープ!

ローレ、ローレ、ローレ、ローレ、ロー、キープ!

って腰の後ろに手を当てて、ノリノリで歌うんだけど、、あまりの下手さにみんな大爆笑だった。

今でも僕は、この曲を聴くとパッチを思い出して可笑しくなる。






パッチとリッパ


あの日は、僕は仕事が休みで、珍しく我が家には誰も居なかったから、

一人っ子育ちの僕は、エッチなDVDを観ながら1人の時間を満喫していたんだ。

そしたら、誰かが走ってくる足音がして、ドアをガンガン叩きやがった。

僕はウンザリしながら鍵を開けると、

パッチがバカボンに出て来る本官さんみたいにドタバタと部屋に入ってきた。




ラウラと、パッチと、ロリーナ


部屋に入って来たパッチはキョロキョロしながら、息を少し整えて言葉を発した。


パッチ 「ヤバイ、ヤバイよ、どーしよー!?ワカサ・パークの辺りをプラプラ歩いてたんだ」

僕 「それで、」

パッチ 「そしたら、日本の警察官に呼び止められた」

僕 「ほー、それから?」

パッチ 「おれは、おもクソ ぶん殴って走って逃げてきた」

僕 「パッチ、今すぐ我が家から帰れよ、」

パッチ 「ヤバイよ、ヤバイよ、」


僕 「何で殴ったの?」

パッチ 「わかんない?」

僕 「何か変なもん持ってた?」

パッチ 「スシを持ってたけど、投げ捨てたよ」

僕 「・・その必要なかったと思うな」

パッチ 「俺もそう思うよ」

僕 「OK,今すぐ我が家から出てけよ」

パッチ 「ヤバイよ、ヤバイよ、」


面白い奴だったな。そしてとても迷惑な奴だったな。




ダイチ、ナッツ、パッチ、僕、ジェフ


琉球彫よしさんの、ザ・無料タトゥー・イベントって分かりやすい名前の催し物に行ったんだ。

沖縄市の空港通りにある 彫よしさんの店にも遊びに行ったけど、面白い人だったな。






ダイチは沖縄人で、東京で詐欺の仕事の出稼ぎに行って帰ってきたばかりだった。

総合格闘技の大会で8位になったって微妙な肩書きもあった。

沖縄の男は情熱的で、夜に目が合うと高確率でケンカになった。

まー、弱そーな奴でも全力で絡んでくるから、もー僕は涙目になっちゃうんだけど、

ダイチの返り討ち率は100%で、大抵が蹴り一発だった。


でも、入れたての肩のワンポイントタトゥーが嬉しくて、しょっちゅう袖を捲ってる様な、

天然ボケで、愛嬌があって、心優しくて、かわいい奴だったな。

そいで、キャバクラの年上のお姉さんに叶わぬ恋をして、

「林さん、今日、俺、バラの花束持って、店の前で待ち伏せしてよーかと思うんです。」

とか言うから、「ダイチ君。そりゃ君、キモいぜ。」って教えてあげたんだ。






手前に座ってるマルコメ頭のジェフリー・ブラマーは、

友達の中でケンカ最強だったが、メンタルは最弱だった。

ジェフが時々、じゃれ付いてきたりするんだけど、一々痛いので、

「おい、痛いんだよ、ボケ!」と怒った顔をすると、

「ウップス、ソーリー、ゴメンネ、ゴメンナサイ、」

と、半日に亘って耳元へ謝罪に来た。



この後、写真の隣に座っているレイナと破局して、傷心し、

僕らの前に姿を見せなくなった3ヵ月後、

ドラゴンのタトゥーの入った手に数珠を巻き、

「ブッダ、イチバーン」

とか言って、創価学会に入会して現れた時は本当にウケた。






写真の真ん中の2人が、ヤスとタカだったかな?

この2人とも、松山のクガニ屋って居酒屋で友達になった。

クガニ屋は今はもう無いみたいだ。



狭い沖縄のなかでも、地域ごとの特色なんかがあるらしくて、

南部の奴らはヤバいと時々耳にした。

タカとヤスは南部の糸満の奴らで、初めて会った時、

「実は俺たち、傷害事件が何件かで指名手配中なんですよ、うへへ」

とか言ってた。「ホントか?」 なんて思ってたら、

その3時間後にはクガニ屋の店内で大乱闘が始まった。






事の発端は、ウソの様な本当の話なんだけど、

写真の真ん中に写っている、タカとヤスの子分その①みたいな奴で、

ジゲルって名前だったと思う。


シゲルが、何かを注意してきた店員に絡みだしたのである。

当然、冷静な僕らは、「まぁまぁ、」とか言いながら、様子を見ていた。

シゲルはバカだから、ボキャブラリーが少なくて、すぐに言葉に詰まり、

悔しそうに「おらぁ!」とか言いながら手が出た。

見るからにスローで大振りなパンチを、店員はサッと後ろに避けた。

シゲルのこぶしは勢いを増して、向かい側に座っていたヤスの頬に

ベチンと音を立てて当たった。本当に。本当に。




この真ん中がヤス


僕は、「うそーん」と、口に出し、ヤスは「フッ、」 と言って笑った。

少し間を置いて、ヤスは立ち上がり、「避けんなコラ!」 と言って店員を殴り、

振り返って、シゲルを殴った。

殴られたシゲルは、「す、すんません!すんませんでした!すんません!」と3回叫んで、

出口に向かって走り、そのまま全速力で逃げていった。

コントみたいだった。


それで、怒りの矛先を無くしたヤスが無差別に暴れだし、大盛り上がりの乱闘になった。

ここまでは、ファンキーな友達を持つ人ならば、時々ある話だと思う。

こいつらのヤバい所は、乱闘のピークあたりで、ヤスが空き瓶で友達のタカの頭を殴ってるとこである。

そして、殴られたタカが、フラ付きながら振り向いて、ヤスの顔をみて、ニヤリとした辺りである。






その後、ヤスが店の外に出て、プロパンガスの小さいボンベをぶん投げて、

ボンベがガャシャンガャシャン、火花を散らしながら、転がってるのを見ながら、

僕は、「ダメだ、ついてけねー」 と思って戦線離脱した。


それから少しして、地回りの893が来て、やっと騒ぎは収まった。






僕らは何故だか彼らに好かれたらしくて、2人は何度か我が家に遊びに来ていた。

この日は、ドゥルーが、男同士、裸になって語り合おうなんつって

全員の服を脱がしたんだけど、みんな妙な感じになって、あんましゃべんねーの。


きっとあの2人に堅気の人生は無理だろうな、せめて刑務所の中で無い事を祈っているよ。


それにしても、この写真のドゥルーピーのドヤ顔、なんかムカつくよね。

この人だけ、やたら満足そーだったもんな。



Alternate Hope and Fear

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オーカさんはすぐ怒る人だったな。

ステージの段取りの事で時々、めちゃくちゃ怒られるんだけど、

毎回、何について怒ってるのか分かんなかったな。

きっとカルシウムが足りてなかったんだろーけど、

ある時、「あのー、何をそんなに怒ってんすか?」 って聞いたら、

「指飛ばすぞ、このやろー」 って、また怒られた。








The Beautiful Girls - Music







那覇ミュージックは、国際通りと58号線の間の、久茂地ってトコにあった。

ここで僕は、タバコを吸ったり、舞台に照明を当てたり、

音楽をかけたり、あくびをしたり、

お茶を飲んだり、掃除してる振りをしたり、

タバコを吸ったり、考え事をしたり、ぼーっとしたりして、お金を貰った。




入場料は3500円か30ドル、確か19時前なら2000円か20ドルで入れた。

18歳未満は入れないって事になってんだけど、

中国人や台湾人のガイドが観光客を連れてくるもんで、

よく、子供から老人までで構成された家族連れが来てたな。




週末は、客の9割がアメリカ人だった。

ドゥルーピーもよく遊びに来た。

ここで、色んなアメリカのストリート・タトゥーを見た。

あれらを全て写真に撮っておけばよかったと後悔してる。




アメリカ人にとってタトゥーは、多分、文化的な馴染みのある風習みたいなモンに思えた。

旅行先でキーホルダーを買う様に、

失恋したら、漢字で 「心痛い」 と彫ってたし、

誰も、「タトゥーは一生モノ、よく考えて入れよう!」 なんて事を言う人はいなかった。




僕のファースト・タトゥーは宜野湾の梵天タトゥースタジオで彫ってもらった。

ここも、客はアメリカ人ばかりで、中では日本語が伝わらないと思ってか、

若い彫師たちが、 「またドラゴンかよー、本当、ドラゴンと鯉のうろこ、めんどくせー!」

と、大声で会話してて、面白かった。




初代梵天さんとチャーリー・シーン




これで8万円なのか!?



ちなみに僕は左の肩に 「畢竟寂滅」 って漢字を入れてもらった。

意味は、仏教用語で、「大いなる悟り」 とか、 「完璧な安らぎ」 

賢い人はすぐに、「それって死んでんじゃん!?」 って言って笑う。そんな意味なのよ。

漢字は今は亡き、梵天太郎さんが筆で書いてくれた。確か1万円だった。





そんな大層な文字を入れた数日後に、SMショーのおばちゃんにブタ扱いされてた。

客の少ない日には、盛り上げる為に、僕らが時々ステージでおばちゃんにシバかれた。

ムチとか、ロウソクとか、全然笑えない痛さで、嫌だったなー。


本来は、週末に、アメリカ人の客なんかがステージに上げられて、

豪快にシバかれた客が、飛び跳ねて痛がると、バカウケするショーなんだけど、

客が少ないもんだから、大してウケないし、

なんだか、僕がスベったみたいな感じになるんだよなー。




この左側がSMのピアさん、ピアさんは確か50代で、ニートの息子がいて、

普段は保険屋のおばちゃんをやってた。時々、電話がかかってきて、

「林くん、いつもごめんね、・・友達とかで、保険入る人いない?」

って、申し訳ない風に言ってた。あの口調にはサディスティックのかけらもなかったな。




一番左側のピースしてるのがカレン。カレンも40代後半のベテランで、

「あたし、日本語ペロペロ!」 ってのが持ちネタだった。

ダンサーの殆どがコロンビア人だった。


僕も、日本にいるフィリピン人やロシア人の女は、ビッチで、

好き好んで日本に稼ぎに来るんだと思ってたんだけど、

実際は、「日本って豊かな国の工場で少し働けば、一生分の金が稼げるよ」

って甘い言葉に騙されて、マフィアやブローカーのルートで人身売買されてくる。




コロンビアのスポーツ新聞の一面には毎日、惨殺死体の写真が載るらしい。

コロンビアはコカインの原産国で第一位で、必然的に国内では麻薬カルテル同士の抗争が絶えず、

男の多くが20歳までに死ぬので、人口の内、女の比率がだいぶ多いそうだ。

だから、女の価値は低く、仕事もあまり無いんだってカレンが話してくれた。


カレンはこの頃、乳癌にかかって、今度、東京で手術をするんだって言ってた。

それっきり、会っていない。大丈夫だったなか?




立って歌ってるのは、埼玉出身のココちゃん。

眉毛に弧がなくて、直線だった。

ココちゃんは双子の姉ちゃんがいて、2人で一緒にAVに出て、2人の白人男と4Pしてた。

それで、って訳じゃないと思うけど、白人の男が好きで、

六本木や、横浜や、アメリカや、イギリスやに行っては恋をする、

恋多き娘で、僕の英語の先生でもあった。 それで、たまに電話があって、

「新しい彼氏に、こんな事を言われたんだ」 とか、「なんか、今度のはチャラい男なんだけど、どー思う?」 とか、

恋する度に、一々、純粋に一喜一憂する面白い人だったな。


きっと、今もどこかで新しい恋をしてるんだろーね。




コーリーは前途したベテランのアメリカ人で、

「ヘイ、ボーイズ! ステージの盆の上にダニがいて、ケツをかまれた!」

「ちゃんと、殺虫しとけや!」

って、噛まれたケツを見せながら、2、3度怒られたな。




オリオンビールは5ドルだったけど、何故かペプシは1ドルで良心的価格だった。




左側の奥にかかってるTシャツはオリジナル品で

ダンサーが踊ってる写真をプリントして売ってたんだけど、

1枚も売れたの見たこと無かったよ。

そりゃそーだよね、誰が何処で着るってーんだよね。



Trick and a lot of Treat

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The Verve - Bitter Sweet Symphony






































































最近、とても集中力を要する仕事に転職して、しょっちゅう頭から湯気が出てる。

1日に13時間働いて、毎晩、休みの日まで仕事の夢を見る。

体重は5kg増えて、6年ぶりにタバコを吸った。

タバコは 「不味いなー。」 と思いながら、6年ぶりのヤニクラを楽しんでいる。

でも、自分で選んだ事なので、これでいいのだと思う。



おっさんになると、こんな僕にでも時々、モジモジした若者が寄ってきて、

仕事や、恋愛やら、人生の悩みの相談を受ける事がある。

僕は一々、親切丁寧に、「そんなもん、知るか、自分で考えやがれ! 特に恋愛の話は知らん!死ね!」と、優しく答える。



20代の前半の頃、「タトゥーを入れて後悔するんじゃないの?」 と聞かれた事がある。

僕は 「どーなんだろーね?」 と答えた。

ある時、かっこいい先輩が言った、

「タトゥーを入れて後悔する奴は、タトゥーを入れなくても、

どんな事をしても、どんな人生を送っても後悔する奴なんじゃない?」

って言葉に感動した。



あんまり面白くない方法なんだと思うけど、

真面目に生きるって事は、自我との戦いであり、孤独なものなんですね。

今日は久しぶりにオナニーでもして、明日はバイクにでも乗ろうかな。








My Pride is 1000yen

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Mr.デビル 「ちったかたー♪ 久々の下界だー、 ちったかたー♪」





ポリ公① 「やっぱり現れやがったな、この悪魔やろー、御用だ!」

Mr.デビル 「むむ、ヘル・ファイアーかましたろか、こら?」

ポリ公② 「ぅわぁ、先輩、1年7ヶ月も張り込んでた甲斐がありましたね!?」





ポリ公① 「ダメだよー、ここはメキシコじゃねーんだから、

ハッパ吸って、コカイン キメて下界に下りてヘルファイアーしちゃさ。」


ポリ公② 「むひょー、こいつは悪魔界の麻薬王、大物ですね!明日の新聞の1面になりますよ!?

これで僕らも、しょっぱい交番勤務から、憧れの刑事になれますね!?」


Mr.デビル 「ふん、こんな下界の犬にヘル・ファイアーはもったいねー。ここはひとつ、悪魔の囁きをくれてやろう。」





Mr.デビル 「喰らえ、煩悩の数、108万え~ん¥。ほら、財布ごととっとけや。」


ポリ公① 「・・・まぁ、・・なんだ?その・・今日は、いい天気だなー。なぁ、後輩よ。」


ポリ公② 「はい先輩。自分は前から、交番が性に合ってると思ってたでありますから。これからも市民の安全を・」





ポリ公① 「あ、悪魔さん、こんなところにホコリが、」


ポリ公② 「あ、悪魔のお財布の落し物だー!?交番に届けなきゃー。なんつって、」


Mr.デビル 「よし。犬小屋にもどれ、ハウス!」





Mr.デビル 「ちったかたー♪ がはははは、 ちったかたー♪」








Disclosure - Latch ft. Sam Smith


























































Knight of the Sangen-jyaya

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八十八ヶ所巡礼 - 霊界ヌ〜ボ〜♨


































昨日、三軒茶屋の餃子屋で飯を食っていたら、隣の席は酒盛りだった。

男1人に女が3人で、やたらと男の声がでかい。女たちも大声で笑う。

男は茶色い髪をくりくりパーマにしてブランドのスーツを着ていた。話の内容から、不動産屋みたいだ。

職場の内輪ネタの合間に、男が向かいの女に言った。


チャラ男 「福田さんってかわいいーよね!?」

福田さん 「ありがとー!結婚すると、そんな言われることないんだよねー!あはは!」

2人の女 「そーだよねー!」

チャラ男 「ぶっちゃけ、オレは福田さんとセックスしたい!」

福田さん 「ムリムリ、旦那いるし、ふふふ、」

2人の女 「やばいねー、いいじゃん!?」

チャラ男 「別に不倫してってことじゃないよ、・・ぷっちんプリンくらいの!」

福田さん 「10年前だったらOKだったけどね。」

チャラ男 「10年前って事は、福田さんが30で、オレが今41歳だからー、そっかー、」

僕 「えー、お前、それで41か!?」

チャラ男 「じゃあさ、ここだけの話、旦那とオレとどっちが面白い!?」

福田さん 「えー、高倉さんかな?」

高倉さん(41歳) 「やったー!セックスしよーよ!バックでいいから!」

福田さん 「ムリムリ、あたし傷モンだし、若い娘がいっぱいいるでしょ?」

高倉さん(41歳)  「んなことないよー!ちょっと、トイレ!」


そう言って、高倉さん(41歳)は席を立ち、よろけて福田さんに抱きついてレロレロとキスをしてから便所に向かった。

福田さんは、2人の女に、 「大丈夫、大丈夫、これくらいバレないから。」 と言った。

高倉さん(41歳)がトイレから戻ってくると、福田さんと2人で「レモンサワー!」「あ、あたしもー!」と注文し、

他の2人も促されるままに、ウーロン茶を頼み、また、薄っぺらい会話が永遠の様に続いた。

それらの全てが酒のせいに出来るのだから、羨ましい事ですね。



1つ残念なのは、お陰で餃子がいつもより不味かった事だ。あの餃子屋には2度と行かねー。




Dapper Dan Noodle
















Everything that Glitters is not fuckin Gold

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右のおじさん 「最近、歳のせいか糖尿だし、通風だしさ、」

左のおじさん 「へー。糖尿ってション便、甘いんですか?」








CeeLo Green - FUCK YOU







右のおじさん 「チンコは立たないのに、バーガー食うと小指は立つし、嫌になるよ。」

左のおじさん 「小指は困ったもんですねー。いい病院、紹介しますよ。」





左のおじさん 「いや、オレもね、最近、時々、巨人になっちゃう事があって、困ってるんすよ。」

右のおじさん 「あら、それはヤバイじゃん?ストレス溜まってんじゃないの?」





左のおじさん 「そーなんですよ。ほら、」

右のおじさん 「あら、嫌だ、」





左のおじさん 「ほらほら、」

右のおじさん 「わわわ、和田あき子みたいな顔になってるよ。」





左のおじさん 「ほら、大変だ。」

右のおじさん 「いや、まったく、歳は取りたくないよねー。」




Thin Lizzy

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paz garage



WEIRDO CARTOON TATTOO da Flash By 前田師匠




ここは、摩訶不思議なタトゥー屋の様なバイク屋だよ。

だからって、マヌケ面してタトゥーの相談なんかしに行った日には、

「うちはバイク屋だよ。君は、タトゥーシールで十分だボケ、カス、お死になさい。」

と罵られるかもしれないから、お気をつけてね。








Joe Strummer & The Mescaleros - Midnight Jam


























高倉健が死んだ。僕は高倉健よりも菅原文太の方が好きだし、大して影響も受けた事はない。

しかし、高倉健とは、日本人にとって男の象徴のようなもんだった事は間違いない。

人間とは、深みや、味わいを追求して生きるものなのだと、多くの青年たちが健さんの背中に教わったのであろう。

だが、世の中には高倉健を、只の不器用な奴だとしか思わない輩がいるのである。




あれは、僕がリサイクル屋で働いていた時の事である。

求人広告を見て、40代のおじさんが突如現れた。「田中です。」と自己紹介した後、

小太りで、背の低いおじさんは、キャップを斜めに被り、自分をDJだと名乗った。

DJには大きく別けて、2種類の人種がいる。音楽マニアと、ナンパ野朗である。

当然、ミュージシャンにも、聴く人にもそれは当てはまるのだが、

選ぶ音楽に深みや、味わいが無いので大体分かるものである。ぺらぺらなのだ。



田中は、高円寺の一軒家におじさん4人でルームシェアして住んでいた。

「僕ね、手先が器用なもんで、大体、何でも直せるんですよ。」

田中はそう言って、自分で直してるって言うベスパの125ccで通勤してきたが、

1週間ほどで壊れて、それ以来自転車で通ってきた。



車の運転も下手だった。

トラックを運転している田中に、僕は 「何か趣味はあるんですか?」 と聞いた。

田中は、 「はい、覗きっす。」 と答えた。


面白い事、言ってくれるじゃねーか。


田中は住んでいる家の部屋から近隣の若い女の部屋を双眼鏡で眺め、女が出したゴミを漁って、

その女の人間性を分析する事が趣味であるらしい。

「あのねー、ゴミで大体分かるんですよ。趣味趣向とか、性格とかね。」

と、ドヤ顔で言うのがムカついて、以来、僕は田中に敬語を使わない事にした。



そう言えば、田中は時々、リサイクル屋へ依頼があって、伺った若い女の部屋に入ると、

やたらとソワソワしていた。

ある時、若い女の部屋から、冷蔵庫や洗濯機のほかに、パソコンを引き取ってきた事があった。

田中は、「ぴ、PCは、個人情報の詰まった宝箱みたいなモンですよ!」 と言って彦摩呂みたいに舞い上がり、

社長の斎藤さんに、「このパソコン、1日だけ持って帰っていいですか?」 と聞いていた。



そんな田中がある時、暗い顔をして、

「僕、もー死のうかと思ってるんですよ。」 と言った。

「おー、死んだ方がいいよ。あんたは。」 と僕が笑いながら答えると。

「いや、戸籍上だけね。だって税金払うのなんてバカバカしーですよ、

病院行く時は、誰かの保険証借りればいいんですよ。これぞ自由ってやつですよ。

僕の周りでは何人かもー、やってますよ。」



田中は当然、2ヶ月もしない内にクビになった。

ぺらぺらだが、面白いヤツだったな。

今頃はもー、戸籍上だけ死んでんだろうな。

































10-Q♪


Tokyo Massacre

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Tim & Jean - Come Around


































少し前、久しぶりにウンコを漏らしました。

緩いヤツだったので、パンツだけでなく、ズボンまで臭くなりました。

残念です。




明けましたね。

今年の初夢を発表します。



僕は懐かしい顔の友人と2人で、する事もなく過ごしていた訳です。

すると僕の部屋に父親がやってきて「出かけるから、留守を頼む。

分かってると思うが、くれぐれも余計な事はするな。」 と言って去って行きました。

友人は、「よっしゃ。デリヘル呼ぶか。」 と言ってどこかに電話をしました。

彼は小一時間、外に出て、戻ってきました。

そして、僕に「お前のぶんも呼んどいたぞ。お前の番は夕方の6時だ!」

と誇らしげに言いました。時計を見ると、まだ昼の12時でした。



夕方の6時に、デリヘルの女を迎えに最寄の駅まで歩いて向かいました。

予約の時間には20分くらい遅刻しました。

すると、駅で待っていたのは歯がボロボロで、濃い色のサングラスをかけ、

両足が折れて、車椅子に乗り、よれよれのスーツを着たポン引きのおっさんだった。

ポン引き野朗は、「遅いよー、」 とか言ったけど、それ程怒った様子ではなかった。



僕らは、お腹がすいたので、ご飯を食べに行く事にした。

ポン引きは埼玉県から2時間かけて来たので、ここらの事は知らないと言った。

僕は、きっとこのポン引きは酒を飲むんだろうからと、

隣の駅の 「あかちょうちん」 みたいなとこに連れてってやる事にした。

ポン引きは、電車の中で、「客はクズだし、女は言う事聞かねーし、ポリはうぜーしさ・・」

と、愚痴ばかり言った。僕はどーでもよかったので、窓の外を見ていた。



隣の駅に着いたが、ポン引きは、「オレは酒はやめたんだ。」 と言うので、

2人でテーマパークに行った。そこはディズニーシーみたいだった。

僕はポン引きの車椅子を押しながら、パーク内を徘徊した。

途中のアトラクションでは駄菓子が拾い放題のコーナーがあった。

僕とポン引きは、黙々と駄菓子を拾って、ポケットと言うポケットに詰めた。

ふと顔をあげると、ムカつくくらい短い短パンの白人がリュックいっぱいに駄菓子を詰めていた。

白人は僕らの視線に気が付くと、僕らを鼻で笑ったあと、近づいてきて、

飲みかけの紙パックの飲むヨーグルトを差し出した。

僕がそれを取って飲むと、ヨーグルトは腐った味がした。

「腐ってんじゃねーか?」 と言うと、

「お前も腐ってるんだから、いーじゃないか。」

と流暢な日本語で言った。




みなさんは、どげな夢をみたとですか?





























































Leave him Alone

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Y.I.M / パンケーキ


























最近、ふらりと寄った大人のおもちゃ屋で、真剣な顔でバイブを選んでいるブスを見た。


「女を忘れさせてやるぜ♪」

そう言って彼は僕に手を差し伸べた。



トライアンフを突き詰めると、別体の500ccに行き着くように、

ハーレーに乗っていると、段々、サイドバルブが欲しくなるように、

女遊びを突き詰めて行くと、ピンサロや手コキに辿り着くって話を聞いたことがある。


そして旧車を偏愛し過ぎて、オープンバルブのバイクに手を出す人が現れる。

これは、そーゆー話なんだと思う。




「東海林君は夜、嫁をベットに誘ったら、嫁に鼻で笑われたらしーよ。」

「これだから女はな。テンガは鼻で笑わないぜ。」

「でね、オナホーラーって言うらしーんだ。」

「ほほー。」

「宮君は風呂場で洗って何回も使ってるんだって!」

「何度もか。」

「それで時々、風呂場にオナホールを忘れて、母ちゃんに見つかるらしー。」

「そー、何度もだ。」

「お前、ビデオボックス行ったことあるか?」

「テンガって最高だぞ、あそこのビデオボックスは防音だからよ、

テンガをボヒュ!ボヒュ!ボヒュボヒュボヒュ!!!っと心置きなくできるだろ?」

「家でボヒュボヒュやると、犬が寄ってきて、不思議そうな顔で見られるからな。」

「冷めるわー、それ。」

「いや、あのボヒュボヒュいう方が冷めるよ。」

「いやいや!」

「テンガ、最高だぞ!本物の女よりいいぜ!」



僕にはまだレベルが高過ぎて、理解できないが、

世の中には、セックスよりもオナニーが好きって男が少なからずいるよね。



それにしても、くそ野郎どもの皆さんは、女をモノとしか思っていないのかしらね?

さ、最低よ!



























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Toots and The Maytals - Louie Louie


































その昔、寺山っておっさんが、

「書を捨てよう、街へ出よう。」 と言った。


今や世界の携帯電話普及率は101.7%となってて、1人が1台以上持ってるそーだ。

その内スマートフォンは36%くらいで、

スマホを持ってる人の平均使用時間は6時間。

って事は、僕はせいぜい1時間くらいしか触らないから、

僕の分を、誰かが1日11時間くらい、スマホに釘付けになってるって事になる。

時間に余裕があるんだろーから、羨ましい限りだね。



僕は相変わらず、食うのと寝る事だけしか楽しみがねー、

ミジンコみたいな生活をしている。

方向はブレまくって、目的地も分からない。

それでも、バイクに乗ってる間はまだマシである。



最近、外の、公共のトイレで待つ事が多い。

ぜってーウンコしながら、スマホかましてやがんだろーなー。

と思うと、この世の全てのスマートな電話を便器に放り込んでやりたい。


とんでもねーよ。

スマホかますどころか、便所の中で弁当食う奴も少なくないそーだ。

1人でいたいんだそーだ。

そんな人達が、手に手を取って、ラブアンドピースを叫ぶもんだから、

こんなに世界は歪んでしまうのよ。



なんでも、愛知の有名なタトゥー屋さんは、未だに携帯電話を持ってないって話を聞いた。

なんちゅー、美しい生き方だろーと思っちまったな。





























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